小寒_令和5年1月6日から令和5年1月19日まで
七草爪
小寒_〝寒の入り〟で最も寒さの厳しい時期です。「小寒の氷、大寒に解く」とあるように、小寒に凍った氷が大寒に解けるほど、むしろ大寒よりも小寒の方が冷えを感じることがあるようです。
小寒の翌日は「人日の節句」です。
古の中国の占術では、1月1日は鶏、2日は狗(いぬ)、3日は羊、4日は猪、5日は牛、6日は馬の動物を当てはめて占い。人間は1日でしたので「人の日」という節句になりました。
人日の節供には「七草がゆ」を食べますが、この時の七草〝せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ〟の若菜を茹でた湯に爪を浸して切ると「七草爪」と言って一年間病気をしないとされました。
また年が明けて七日目に切るので「七日爪」とも呼ばれます。
爪を湯に浸して柔らかくしてから切ると、爪にも肌にも優しく傷つけないことから理にかなっているようで、この心根を持って一年を過ごせば病を避けられるということなのでしょう。
今回の特集は、日本料理特集「髙橋有希 睦月の和食」とシェフの知恵は「 雪下麦出 葱編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹