小暑_令和6年7月6日から令和6年7月20日まで
五色の素麺
明日は七夕ですが、七夕には五色の素麺を供したり、やはり五色の糸で裁縫の上達を願ったり、やはり五色の短冊に願い事を書いたりします。
この糸や短冊・素麺の五色には、中国から渡った「陰陽五行説」の思想の大きな影響があります。
世の中の万物すべてが〈木火土金水/もくかどごんすい〉から出ずるという五行説には、それぞれに、色と方角と季節、それを守護する動物が定められています。
木=緑(青)-東-青春-青龍
火=赤-南-朱夏-朱雀(すざく)
土=黄-中央-土用-麒麟
金=白-西-白秋-白虎
水=黒-北-玄冬-玄武(げんぶ・亀)
古代中国の皇帝はすべての中央に君臨する者として、その衣服は黄(金)色であり、調度品や建物に幻獣麒麟が多く描かれているのはこのためです。
また、「君子は北辰す(北を背にして座す)」という言葉があり、〝北〟を背にすれば正面は〝南〟、右が〝西〟、左が〝東〟となります。
この位置関係では太陽が東〝左〟から昇り、西〝右〟に沈むため、席の配置や並びの際の「左を上位」とする考えの根拠のひとつとされています。ちなみに西洋世界は「右が上位」と反対になります。
また、馴染みのあるものに、五色のわかりやすい例があります。
それは大相撲の土俵で、上から吊られた幕の東・西・南・北の四方から順に緑・白・赤・黒の房が垂れ、真ん中に土(黄)俵があります。
また東の横綱が正横綱で、西の横綱よりも上位となり、大関以下も同様、左のほうが番付上位となるのです。
改まった席での上座と下座、上位・下位の席順はビジネスの上でも役立ち、知っていて損はありません。
今回の特集は、フランス料理特集「フレンチのローリエ使い」とシェフの知恵は「菖蒲華 月桂樹編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

