芒種_令和6年6月5日から令和6年6月20日まで
虫売り
江戸時代には「虫売り」という物売商売がいましたが、六月の上旬から七月の盆前までの季節商売であったようです。
というのも、江戸の頃には七月のお盆に飼っていた虫を放つという風習があったため、お盆以降はあまり売れないためでした。
虫は、蛍を第一として蟋蟀(こおろぎ)松虫、鈴虫、轡虫(くつわむし)、蜩(ひぐらし)などの声の良い虫が中心に売られましたが、きりぎりす売りというのもいたようです。
虫売りには、江戸近郊の在の者たちが、江戸見物も兼ねて現地で獲った虫を売り歩きに来ることもあり、こちらの方が江戸の虫売りたちよりも安かったようです。
虫の音を愛でるのは、秋の夜長だけではない江戸の夜。
今回の特集は、ブロッコリー料理特集「ブロッコリー菜菜」とシェフの知恵は「蟷螂生 ゼンマイ編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹