夏至_令和元年6月22日から7月6日まで
夏至(げし)一年で最も陽の長い日です。
これを短歌や俳句の世界では「日永/ひなが」と呼ばず「短夜/みじかよ」という枕詞であらわします。
涼しく過ごしやすい夜を惜しんだものです。
梅子黄/うめのみきばむ
夏至の直前の芒種末侯(6月12日から20日)は梅子黄でした。
夏至の直前には、梅の実が薄黄色に色づく頃です。
梅雨という言葉は、もともと梅の実が熟す時候の雨という意味からきています。
また高温多湿なこの時期は黴(カビ)が生えやすい時でもあるので、「黴雨(ばいう)」とも呼ばれました。
梅の実が熟し黄ばむ頃ですが、八百屋の店先には、梅酒、梅干、梅酢、煮梅などを作るための青梅が並んでいます。
『青梅』は夏至の時候の季語ですが
小林一茶に「青梅に 手をかけて寝る 蛙かな」というかわいい句があります。
三毒を断つ_梅
梅は三毒〈食べ物の毒・血液の毒・水の毒〉を断つ_と言われるほど強い殺菌力を持っています。
この時期に作られた梅酒の梅の料理を「特集/梅酒の梅の使い方」として取り上げました。
料理塾担当は、神楽坂で本当に予約の取れない鍋専門店「山さき」の山﨑美香シェフです。
料理は梅酒の梅を利用した「梅の甘露煮」と「梅の甘露煮生姜シロップ」です。
最後の最後まで梅を楽しむ1品です、梅酒を漬ける方、漬けた方、ぜひお試しください。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹