「ラ・タルタルギーナ」
濱崎泰輔
絶対にマスターしたい!シンプルで美味しいパスタ
口伝
トマトソースのパスタ
南イタリアでは「トマトソース」を食べるという文化があり、南イタリア人はトマトソースが大好きです。
今回ご紹介するのは、私が修行時代にイタリアの家庭で食べた美味しい「トマトソースのパスタ」の食べ方です。
茹で上げた「パスタ」を皿に盛って、温めた「トマトソース」をそのままかけるだけなのですが、このシンプルな食べ方が、どれほど美味しいか、ぜひ皆様に体験していただきたいです。
このレシピを忠実に再現して、味わっていただければと思います。
トマトソースは玉ねぎをじっくり炒めて甘味を出し、そこにホールトマト缶を加えて実をしっかり崩して、塩を加えてさらにじっくり煮込んで、甘味と旨味をソースに引き出します。
※トマトソースの作り方はこちらをご覧ください。
パスタを茹でる
「パスタ」は、ご家庭で使いやすい「スパゲッティ」の「1.7mm」のものを選びました。
今回のようなシンプルなパスタは「2.0mm」くらいのものも美味しいのですが、茹で上がりに10分以上の時間がかかりますので、7分から7分半で茹で上がる「1.7mm」の方が扱いやすいです。
スーパーなどでお買い求めになる際は「1.7mm」のものをお薦めします。
必ず沸騰しているお湯で茹でます。
パスタを茹でるに当たって、お湯の塩加減が重要なポイントとなります。
塩加減が決まっていないとパスタにも塩が入っていきません。
塩加減は、1リットルの湯に対して10gの塩が目安です。
「パスタ」の最後の部分までお湯に入れ、くっつかないように揺らして鍋の左右にバラします。
入れた直後は火加減を強めにして、その後元に戻し茹で上がりを待ちます。
「パスタ」は、「1.7mm」ですので茹で時間は7分から7分半です。
トマトソースを温める
「パスタ」を茹でている間に、別鍋で「トマトソース」を温めます。
「トマトソース」は〝作りたて〟や〝一定期間保存〟したものでは味加減や濃度が違いますので、味見をして、「パスタ」の茹で汁を加えるなどして、味や濃度を調整してください。
濃度は少しとろみがある程度が「パスタ」に絡みやすくて良い状態です。
「トマトソース」が温まりましたら、火を止めて、パスタにかける直前に温め直します。
盛り付け
今回の「パスタ」にはフライパンを使いません。茹で上げた「パスタ」にそのままソースをかける食べ方です。
ここでフライパンを使ってしまうと、どんどんアルデンテが柔らかくなってしまい、早く食べないと美味しくなくなります。
しかし、パスタをダイレクトに皿に盛りますと10分15分経っても美味しくいただけます。
毎日大人数の料理を作るイタリアのマンマは、この方法を使っていますので、ぜひお試しください。
「パスタ」の茹で上がりが近づきましたら、食べてみて、茹で上がりを自分の好みに調整してください。
茹で上がった「パスタ」は、シャバシャバにならないように、よく水気を切って皿に盛ってください。
温め直した「トマトソース」をかけて、バジルの生葉をのせて、オリーブオイルをたっぷりかけます。
シンプルなのに本当に美味しい〈トマトソースのパスタ〉できました。
材料〈3人前〉
材料 |
トマトソース(※1) 300g/バジルの葉(生) 適量/オリーブ油 適量/パスタ(1.7mm) 210g |
作り方
① 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れパスタを表示通りの時間ゆでる。
② 別の鍋でトマトソースを温める。
③ ①の茹であがったパスタの水気をよく切って器に盛り、②のトマトソースをかける。バジルをのせ、オリーブ油を全体に回しかける。
◆パスタをゆでる時の湯の塩加減は1ℓの湯に対して10gの塩
◆パスタを鍋にいれたらパスタを揺らしながら混ぜると仕上がりでパスタがくっつかない。
◆トマトソースを温めた時に塩味を整えるのをパスタのゆで汁を使い調整する。シャバシャバより少しとろみがある方がパスタにからみやすい。
◆ゆであがったパスタをしっかり水を切って器に盛らないとソースと混ぜたときに味が薄まり、シャバシャバになる。
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