雨水_令和8年2月19日から令和8年3月4日まで
春霞たなびく
〝霞(かすみ)〟と〝霧〟は、気象学では視程1キロ以下のものが「霧」、それより薄いものが「霞」と定められているそうですが、日本の季節では、〝霞〟は春のもの〝霧〟は秋のものです。また、〝霞〟は「たなびく」と表現し、〝霧〟は「たちのぼる」が使われますが、互いにその逆は用いられません。
芭蕉が『野ざらし紀行』に収めた一句で、伊賀から奈良に向かう道中で詠んだものに
春なれや 名もなき山の 薄霞
—いよいよ春となり、普段は気にも留めない名も無い山を霞が薄らとたなびいて良い景色を作っている。
がありますが、昼間に普通の山に紗をかけ景色とした〝霞〟も、夜には〝朧(おぼろ)〟と名前が変えられます。
今回の特集は、春の料理特集「春は菜の花」とシェフの知恵は「霞始靆 芥子菜(からしな)編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

