1. きのこの味覚えのきたけ

  2. 花を散らす

  3. 葡萄の味

  4. 蕪を味わう

  5. 和でない大葉

  6. 和は大葉

  7. フレンチのローリエ使い

  8. ミント添えのベトナミーズ

  9. ブロッコリー菜菜

  10. フレンチでブロッコリー

  11. ジョンキョンファ人参を使って

  12. アンチョビを効かせて

  1. 鴻雁来 榎茸編

  2. 雷乃声収 食用菊編

  3. 草露白 葡萄編

  4. 綿柎開 酢橘編

  5. 大雨時行 糸瓜編

  6. 乃東枯 ミント編

  7. 桐始花結 ディル編

  8. 菖蒲華 月桂樹編

  9. 蟷螂生 ぜんまい編

  10. 麦秋至 鮎編

  11. 蚯蚓出る 切り干し大根編

  12. 霜止出苗 アンチョビ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

フランス料理 古賀純二 料理の時候 通年料理 新着レシピ

クラムチャウダー

「シェ・ イノ」
古賀純二

あさりの旨味がつまったごちそうスープ

口伝

クラムチャウダー

「クラムチャウダー」といいますとアメリカやカナダのイメージが強いのですが、ベシャメルソースを使って美味しいスープに仕上げたいと思います。

あさりの処理

「あさり」の旨味が逃げずに砂抜きをする方法は、ほぼ海水と同程度の3%の塩分濃度の食塩水にボウルなどで一晩浸けます
その際、ボウルの中でザルの上に「あさり」を乗せておきますと、吐き出した砂が「あさり」の表面についたりしません。
また、たまに混ぜるとよろしいです。

一晩浸けたものは、使う前に食塩水を捨てて1時間ほど置いて「あさり」自体を室温に戻します。
「あさり」の蓋が開いても余裕のある大きさの鍋を使います。
鍋を温めてから「あさり」を入れ「白ワイン」を加えて蓋をしてから、強火にします。
1分から1分半しますと湯気が出てきますので、上下を入れ替えるように混ぜ返し、再び鍋に蓋をします。
「あさり」は、剥き身でも売られていますが、生の「あさり」から出た旨味の出汁もスープに入れたいので、ぜひ生の「あさり」をお使いください

「あさり」の蓋が開きましたら、ザルにあけます。
「あさり」の身に火を通しすぎて固くしたくないので、蓋が開いたらすぐにボウルとザルに取り出ししてください
殻から「あさり」の身を取り外します。
ボウルの煮汁は、砂が残っている場合など気になる時はキッチンペーパーなどで濾してください。

スープを作る

鍋にバターを入れ弱火で溶かします。
バターが溶けましたら「玉ねぎ」「セロリ」のみじん切りを入れ引き続き弱火で炒めます。
「セロリ」と貝類は相性がよろしいので、私は「セロリ」を多めに使っています。
「セロリ」が嫌いな方は「人参」でも結構です。
軽く「塩」をして、中火にします。クラムチャウダーは白色に仕上げたいので、色づけしないように注意しながら炒めます。
「しめじ」を入れ軽く「塩」をします。「しめじ」でなくとも、マッシュルームなどお好きなキノコに代えていただいて結構です。
「あさり」に塩分が含まれていますので、全体的に「塩」は軽めで結構です。

「玉ねぎ」に十分火が通り「セロリ」に多少の歯ごたえが残っている状態になりましたら、「あさりの煮汁」を入れて沸騰させます。
沸騰しましたら弱火にして、ここに「ベシャメルソース1:牛乳2」の割合でのばしたものを加えます。
※「ベシャメルソース」の作り方こちらをご覧ください。

さらに「あさり」の剥き身を入れます。
ここでも「あさり」に火を通しすぎて固くしたくないので、すぐに味見をして塩分を整えます。
塩加減は塩気が強ければ「牛乳」「水」「生クリーム」などで調整ください。
味が決まりましたら、このスープと相性も良く彩りを兼ねた、湯むきした「プチトマト」を入れてひと煮立ちさせます。

あさりの旨味をしっかり引き出しベシャメルソースと合わせた〈クラムチャウダー〉すごくシンプルですので、ぜひ試してください。

  材料〈4人前〉

 材料

あさり(※1) 800g/玉ねぎ  1/2個/セロリ  1本/しめじ  1パック/ミニトマト  8-10個/ベシャメルソー  120g/牛乳  1カップ/白ワイン  100ml/バター  30g/パセリ(みじん切り) 適量/オリーブ油  定量/塩  適量

 

作り方

① セロリは粗みじん切りにし、玉ねぎはみじん切りにする。しめじは小房にし、ミニトマトは皮を湯むきする。
② 大きめの鍋にアサリと白ワインを加え、軽くまぜて強火にかける。ふたをしてあさりが開くまで蒸す。(途中蒸気が上がってきたら再び混ぜる)
③ あさりが開いたら、キッチンペーパーを敷いたざるにとり、蒸し汁とあさりに分ける。あさりは身を取り出しておく。
④ 鍋にバターを入れ弱火で溶かし、玉ねぎ、セロリ、塩を加え、少ししんなりするまで炒める。しめじを加え、さらに塩を軽くふり、炒める。全体がしんなりしてきたら、あさりの蒸し汁(約1カップ)を加える。
⑤ ④が沸いてきたら、牛乳でのばしたベシャメルソースを加え、あさりの身とミニトマトを加え、味を調える。ひと煮立ちしたら器に盛り、パセリのみじん切りをちらし、オリーブ油を回しかける。

◆セロリとあさりの相性がいいので、セロリは省かず入れるとおいしくなる。
◆きのこはお好みのものでよい。
◆野菜に塩をするときは、あさりの塩分があるので少し控えめにする。
◆蒸し汁はこしておくと、残った砂などを取り除ける。
◆お好みで仕上げに生クリーム、バターを加えてもよい。
◆あさりをいれたら固くならないように煮込まずさっと仕上げる。
◆あさりにより、塩分が違う。塩分が強い時は、牛乳や、生クリームを加えてのばすとよい。
※あさりは3%の塩水に入れ、一晩冷蔵庫で砂抜きする。使う1時間前にザルから上げ常温におく。

料理塾

関連記事