「キッチン」
鈴木珠美
2種類のエビの旨みたっぷり
口伝
海老とクレソンのスープ
本日の「海老とクレソンのスープ」は「干し海老」と「むき海老」を使いますので、「海老」の旨味がたっぷり出た美味しいスープです。
日本では「クレソン」を飾りとして使うことが多いのですが、ベトナム中南部のダラットDalatという日本の軽井沢のような高原都市では、高原野菜が多く採れるのでクレソンをガーリックで炒めてたっぷり食べたり、本日ご紹介するスープを食べたりします。
具材の下処理
「干し海老」を大さじ一杯の「ぬるま湯」で10分ほど戻します。
戻しましたら、戻し汁はスープに加えますので取っておきます。
戻した「干し海老」をみじん切りにします。
「クレソン」を4cmから5cmの長さに切り分けます。
「むき海老」は背ワタを竹串で取り除いてから、粗みじん切りにします。
スープを作る
鍋に「サラダ油」と、みじん切りにした「干し海老」を入れてから火をつけて炒めます。
「干し海老」の良い香りが出てきましたら、同じくみじん切りにした「むき海老」を加えて炒めます。
鶏や豚のひき肉を使っても美味しくできます。
「むき海老」が赤く色付くまで炒めて、「干し海老の戻し汁」「水」を加えます。
スープが沸騰してきましたら丁寧にアクを取り除きます。
アクがきれいに取り除けましたら、「ヌクマム」を加えます。
「ヌクマム」は魚から作られた醤油ですので魚介類のスープにはとてもよく合います。
全体に「ヌクマム」が回りましたら「クレソン」を入れます。
ひと煮立ちさせて、器に盛り付けます。
最後に黒胡椒をきかせて〈海老とクレソンのスープ〉の完成です。
材料〈2人前〉
材料 |
むきエビ 4尾/クレソン 1束/干しエビ 3g/水 2カップ/ヌクマム 小さじ2/黒こしょう(粗びき) 少々/サラダ油 大さじ1/2 |
作り方
① 干しエビはぬるま湯大さじ1(分量外)につけて戻す。戻した干しエビはみじん切りにし、戻し汁は残しておく。
② むきエビは背ワタを除き、包丁で粗いみじん切りにする。クレソンは4cm長さに切る。
③ 鍋にサラダ油と干しエビを入れて炒め、香りが出たら②のエビを加えてさっと炒める。
④ 水と干しエビの戻し汁を加え、煮立ったらアクを除き、ヌクマムで調味し、クレソンを加えてさっと煮る。器に盛り、コショウをふる。
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