芹を根っこから、葉っぱ、茎まで全部美味しくいただける炒め方をご紹介します。
芹は溜まった余分な熱と水分を取り除いてくれます。
厚揚げをお肉の代わりに使った〈芹と厚揚げの塩炒め〉で、梅雨の時期に鉄分を摂って体を元気にしましょう。
芹についてはシェフの知恵『虹始見 芹編』を参照ください。
中華料理「小薇点心」
小薇 シェフ「芹と厚揚げの塩炒め」
特集
貧血などによく効く鰹と玉ねぎ、黒酢も血液をサラサラにしてくれる食材ですので、梅雨の季節などにとても優しい食材です。
玉ねぎ_余分な水分を除き、体を温め、消化を助ける
【効能】胃腸を温め〈気〉の巡りを良くして消化を促進する。辛味が体を温めて熱を発散するので、生で食べると発汗を即し、風邪のひき始めに役立つ。にきびを防ぐ効果も期待できる。余計な水分を排出して〈痰〉を除く効果があることから、むくみや高脂血症の改善にも有効。
【特徴】特有の刺激とにおいをもたらすアリシン。ビタミンB1と結合して血中に長くとどまり、炭水化物の利用を助けるので、疲れたときや夏バテの解消に役立つ。また、抗菌作用や血液をサラサラにする作用もある。玉ねぎの独特の匂いにはイライラや不眠を改善する効果も。
【栄養】ビタミンB1、ビタミンC、アリシン
【保存】ビニール袋から出し、涼しく乾燥した場所で保管
『野菜薬膳素材辞典』より
鰹についてはシェフの知恵『小満のお献立 お魚編』を参照ください。
「緑豆」と「ゆり根」「干し貝柱」をいれた「お粥」です。
デザートとして食べる際は「干し貝柱」を入れずに、仕上げの最後に蜂蜜を入れます。
「緑豆」と「ゆり根」の「お粥」は消化にとてもよく、体の中に溜まった老廃物を出してくれるデトックス効果がありますので、体調が良くない時にぜひお試しください。
緑豆(りょくとう)_マメ亜科でインド原産の植物。日本名は「八重生」(ヤエナリ)の種子。大きさは小豆くらい、色は緑色で、東アジアや南アジアなどで栽培される。
日本では主に〈もやし〉の原料として使われる。
【効能】血中脂肪、コレステロール値を下げ、抗アレルギー、抗菌や癌の予防、食欲増進、肝臓・腎臓の保護などの効用があると言われる
【特徴】薬膳料理の食材として中身には解毒作用があり、皮には体を冷やして解熱する効果があるため、中国では伝統的に夏に「緑豆スープ」が飲まれる
【栄養】タンパク質のほか、カルシウム、リン、鉄分、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸などのミネラル分が豊富
ゆり根についてはシェフの知恵『虹蔵不見 百合根編』を参照ください。
梅雨の体調を改善してくれる効果のある食材を集めて蒸しスープにしました。
〈季節野菜の薬膳スープ〉を飲むことで、辛い季節を楽に乗り越えられると思いますので、ぜひお試しください。
冬虫夏草(とうちゅうかそう)_バッカク菌科に属するキノコの一種。昆虫に寄生して養分を吸収して傘や茎などの上部を伸ばしたもので、冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になることから「冬虫夏草」と名付けられた。
約300種類の冬虫夏草があるといわれ、その3分の2が日本で発見されたもの。
【効能】漢方素材として滋養強壮、慢性疲労や病後の回復などに良いとされ、免疫増強、抗腫瘍、抗菌、止咳、止血、気管支拡張、鎮静などの作用がある
【特徴】滋養強壮に良いコルディセピン、免疫細胞活性化のβ-D-グルカンが豊富、利尿や血管拡張作用の働きを持つD-マンニトール、血中コレステロールを低下させるキチン・キトサンも含む
【栄養】コルディセピン、β-D-グルカン、D-マンニトール、メラトニン、キチン、キトサンなどの有効成分が豊富