「小薇点心」
小薇 Xiao Wei
そら豆をたっぷりと使った翡翠色の前菜
口伝
芹と厚揚げの塩炒め
「芹」を、根っこから、葉っぱ茎まで全部美味しくいただける炒め方をご紹介します。
本日は梅雨の薬膳、季節の野菜の炒め方です。
「芹」と「厚揚げ」の炒め物、中国語では〝水芹炒香干〟と云います。
本来ならば乾豆腐、干し豆腐を使うのですが、なかなか手に入りにくいので、本日は「厚揚げ」を使います。
具材の下処理
「芹」は根っこを切り落としてから、茎と葉を8cmくらいの長さで切り落とします。
「厚揚げ」は、厚さを半分に切り長さも8cm程の薄切りに切り分けて、「芹」と同じ長さと厚さ、太さにします。
彩りとして「赤パプリカ/赤ピーマンでも可」を、やはり「芹」と同じくらいの長さと厚さ、太さに切ります。
炒める
香りが良く栄養もたっぷりな「芹」の根っこを、フライパンで「サラダ油」でカリカリに炒め揚げして、「油」に香りを移します。
いったん火を止めて、カリカリに揚げた「芹」の根っこを、キッチンペーパーなどに取り出します。
鍋に残った「芹の香りが移った油」で「芹」「厚揚げ」「赤パプリカ」の具材を強火で炒めます。
「芹」は水分が出やすい野菜ですが、「厚揚げ」を入れることによって、その水分を吸ってくれますのでバランスが良いものとなります。
「塩」と「鶏がらスープの素」、「砂糖」を少々加えます。
炒め煮の感じになりますが、あまり長時間炒めますと色が悪くなりますので、長く炒めないでください。
器に盛って、カリカリに揚げた「芹の根っこ」をトッピングすれば出来上がりです。
芹は溜まった余分な熱と水分を取り除いてくれます。
厚揚げをお肉の代わりに使った〈芹と厚揚げの塩炒め〉で、梅雨の時期に鉄分を摂って体を元気にしましょう。
材料〈2人前〉
材料 |
芹 1束(120g)/厚揚げ 150g/赤パプリカ(長さ5㎝の薄切り)10g/ピーナッツ油(またはサラダ油)大さじ3/塩 2g/鶏ガラスープの素(顆粒)2g/砂糖 1g |
作り方
① 芹は根元を落とし(取っておく)、茎と葉は長さ8㎝に切る。厚揚げは長さ約8㎝、1㎝角の細切りにする。
② フライパンにピーナッツ油を強火で熱し、ペーパータオルで水気をおさえた①の芹の根を加えて揚げ炒めにする。カリッとしたら火を止め、ペーパータオルを敷いた皿に芹の根を取り出す。
③ ②のフライパンを再び強火にかけ、芹の茎と葉、パプリカ、厚揚げを入れ、塩、鶏ガラスープの素、砂糖を加えてサッと炒め合わせる。
④ 器に③を盛り。②の芹の根を乗せる。
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