夏至_令和2年6月21日から7月6日まで
夏至_夏の夜は、まだ宵と思っているうちに、すぐ明けてしまいます。
季語に「明易/あけやすし」とありますのは、まさにこの夏の夜の短さを惜しんだものです。
東雲のあと朝焼けが訪れる頃、夏とはいえ冷んやりとした朝の空気の中、寝床に漂ってくる味噌汁の香りや焼き魚の匂い、コトコトと聞こえるご飯の炊ける音などは、子供の頃の幸せな朝食の記憶です。
やはり朝食はきちんと摂って、体を整えたいものです。
夏越の祓え/なごしのはらえ
水無月は、一年のちょうど半分が過ぎる時、末日には茅(カヤ)で作った輪をくぐる「夏越の祓い」が、多くの神社で行われます。
半年の穢れを祓い、身を清めて残る半年を迎えます。
特に今年の前の半年は、世界中が疫病で右往左往しました。
この日のための〝水無月銘の菓子〟をいただく前に、少し大袈裟ですが、世界の安寧を願い〝茅の輪〟を潜りたいと思います。
今回の特集は、野﨑洋光料理長の和食いろはのい「魚を煮る」、素材特集「空豆の料理」の2本です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹