小暑_令和2年7月7日から7月21日まで
小暑_やがて梅雨は明け、本格的な夏を迎えようとしています。
小満の次候の「紅花栄う/べにばなさかう」は、実際にはこの時期にあたります。
満開の可憐な紅花を指でつまむのですが、刺があり、ちくりちくりを我慢しながら摘んでいきます。
やはり、綺麗なものには刺がある。
鬼灯市(ほおずきいち)と四万六千日
毎年7月9日と10日は東京浅草・浅草寺で〈ほおずき市〉が開催されます。
この日は浅草寺の「四万六千日の縁日」です。
この日に観音様に参拝した善男善女には四万六千日分の功徳があるとされました。
46,000日はおよそ126年に相当します。
通常の人の寿命を超える年月ですので、「一生分の功徳が得られる」とされるありがたい日です。
この数の由来には諸説があり、説のひとつに人の〝一生〟と〝一升〟の語呂合わせから、一升の米粒の数が46,000粒とされていることで、この数になったという説があります。
金沢観音院の赤とうもろこし
浅草寺だけではなく、北陸金沢の長谷山観音院でも、7月9日が「四万六千日の縁日」であり、観音院では赤とうもろこし〝祈祷とうきび〟が配られます。
金沢の人は、この〝祈祷とうきび〟を1年間玄関先や玄関内に掲げて、商売繁盛と家内安全・身体堅固を祈ります。
もともと浅草の浅草寺でも、四万六千日の縁日には、赤とうもろこしが落雷除けのお守りとなるという民間信仰から境内で売られていましたが、明治初期に赤とうもろこしが不作で出回らない時期があり、それ以降、竹串に挟んだ三角形の守護札を授与するようになったということです。〈浅草寺HPより〉
今回の特集は、鈴木珠美シェフの香草特集「ベトナムの香草料理」、素材特集「パプリカ料理」の2本です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹