雨水_令和6年2月19日から令和6年3月5日まで
寒さ余る
立春を過ぎて、寒が明けても寒さは続きます。新暦ではむしろ、二月の中旬から下旬が一年のうち一番寒い時期かも知れません。
しかし、立春を過ぎて暦の上では春ですから、この時期の寒さを「余寒」と呼びます。寒さは余り、暑さは残って残暑と表現します。
一茶に「鶯はきかぬ気でなく余寒かな」という句があるように春の季語となっています。
また二月三月に降る雪を「春の雪」と呼びますが、冬型の気圧配置が崩れるこの時期。関東地方・東京近郊を移動性の低気圧が通る際に雪が降りやすくなります。
ごく稀に、桜の開花後にこの「春の雪」が降って〝桜と雪〟の景色を描くことがありますが、これも一種の「東京名物」と言えましょう。
今回の特集は、日本料理特集「野﨑洋光 続・酒の肴」とシェフの知恵は「土脈潤起 鱵編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹