1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

小寒

小寒_令和2年1月6日から1月20日まで

小寒はいわゆる〝寒の入り〟です。翌日の1月7日は五節句の「人日の節句」となります。
「人日の節句」は別名「若菜の節供」とも呼ばれ、この日には〝七種粥〟を食べます。
また、冬至に〝冬至粥〟として小豆の粥を食べましたが、1月15日の「小正月/こしょうがつ」にも小豆粥を食べる習慣がありました。
小正月に小豆粥を食べてその年の豊作を祈願したことが、古く『土佐日記』や『枕草子』にその記述があるそうです。
正月の〝おせち料理〟は歳徳神に捧げるものですが、小正月の〝小豆粥〟は穀物神に豊作を祈念するものでした。
また、小豆のように赤い食物は体の邪気を払うとされていましたので、身を清めて1年を過ごすという意味もあったのでしょう。

七種/ななくさ

中国から伝わった〝七種粥〟ですが、本家中国では七種(米、麦、小麦、粟、黍、大豆、小豆)の穀物で粥・羹(あつもの)として作られていました。
日本に渡来してから「芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(スズナ)、清白(スズシロ)」の七つの草に変化したものです。
今でも〝ななくさ〟に七種という字が当てられるのは、中国から渡来した七種の穀物粥の名残りです。

6日に七草を用意して
京阪では『唐土(とうど)の鳥が日本の土地にへ渡らぬさきになずな七草』
江戸では『唐土云々渡らぬさきに七草なずな』
と口ずさみながら刻んで、翌7日にいただきました。
また〝七草爪〟と云って、余った「なずな」を水に浸して爪を切ると、その年は風邪を引かぬとされました。

小寒の特集は七草粥にちなんで「中華粥/四種」「香港式お粥」です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹