冬至_令和元年12月22日から令和2年1月5日まで
六月の夏至から昼の時間はどんどん短くなり、この冬至で一番短くなって、最も夜の長い日となります。
昼が一番短いということは、これから日々陽が長くなるということです。
冬至は、中国で太陽(一陽)が復活(来復)する日「一陽来復/いちようらいふく」とされます。
再び太陽が復活を始める日として、古代中国ではこの日冬至を新年と定めていた時期もあったようです。
冬至に〝冬至粥〟として小豆の粥を食べる風習も、中国から伝わりました。
水仙/すいせん
冬至の時候から三月にかけ北海道以外の日本各地で咲く花に、「水仙」があります。
特に、福井の敦賀から東尋坊に至る越前海岸には水仙が咲き乱れます。
この越前海岸の水仙は、球根が海流に乗って中国から渡って来たものだそうです。
中国から海流を伝って自力で渡来し、別名を〝雪中花〟と呼ばれ厳しき季節に咲く花。水仙の姿は儚げで可憐ですが、生命力の逞しい花であるのでしょう。
一休宗純(とんちの一休さん)は『狂雲集』の中で
「美人陰有水仙色香」
美人の陰(ほと)は水仙の香りがする(陰は女性の性器のこと)
と、記しています_なるほど
冬至の特集は「江戸のおせち 其の弐」「おせち彩彩/韓国・ベトナム・和のおせち」、シェフの知恵として「乃東生ず(なつかれくさしょうず)の旬菜 柚子編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹