小寒_令和4年1月4日から令和4年1月19日まで
嫁が君
小寒_年新たとなり、寒の入りとなりました。
去年今年(こぞことし)は、無事新年が明けたことを意味し、俳諧では正月のこの週の季語になっています。
むかしから正月行事は色々ありますが、三が日に忌み詞として使われることばもあり、その中のひとつに〝嫁が君〟というのがあります。
この〝嫁が君〟とは鼠を指します。
普段は害獣として忌み嫌われている鼠ですが、三が日だけは〝嫁が君〟という名でもって仲良くしようというものです。
これも新年の季語となっていて、江戸時代の俳人・宝井其角に「明くる夜も 仄かに嬉し よめが君」という句があります。
この〝嫁が君〟の語源には、鼠は「夜目が効く/よめがきく」が「よめがきみ」と変化したというものなど諸説あります。
現では、鼠は米を食ってしまう害獣ですが、大和神話では素戔嗚尊が大国主命(大国様)に与えた試練の最中、鼠が大国主命の命を救ったという良い獣でもあります。
よく絵や陶器で、大国様の足元の米俵などの上に鼠が描かれたりしてているのはこのためです。
今回の特集は、日本料理特集の「ヒカリヤ」髙橋有希料理長「冬に食べたい汁もの」とシェフの知恵は「大根」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹