1. 胡麻の味Ⅱ

  2. もち米変化

  3. 胡麻の味

  4. 鮭の味わい

  5. トレビスを添えてイタリアン濱崎泰輔

  6. 海苔の香を楽しむ一皿

  7. きのこの味覚えのきたけ

  8. みかんがアクセント

  9. 花を散らす

  10. 葡萄の味

  11. 蕪を味わう

  12. 和でない大葉

  1. 水沢腹堅 金柑編

  2. 雪下麦出 糯(もち)米編

  3. 麋角解 胡麻編

  4. 橘始黄 鮭編

  5. 虹蔵不見 トレビス編

  6. 蟋蟀戸在 温州蜜柑編

  7. 山茶始開 海苔編

  8. 鴻雁来 榎茸編

  9. 雷乃声収 食用菊編

  10. 草露白 葡萄編

  11. 綿柎開 酢橘編

  12. 大雨時行 糸瓜編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

小寒

小寒_令和7年1月5日から令和7年1月19日まで

阿佐ヶ谷あたりで 大ザケのんだ

正月になると思い浮かぶ「五言絶句」に、八世紀の唐の詩人・高適(こうてき)の「田家春望」があります。
私が五言絶句を言語で堪能できる訳もなく、井伏鱒二の訳によるものです。

田家春望/高適
出門何所見
春色満平蕪
可歎無知己
高陽一酒徒

家を出てみりゃ 当て所も無いが
正月気分が 何処にもみえた
ところが会いたい ひともなく
阿佐ヶ谷あたりで 大ザケのんだ

訳/井伏鱒二『厄除け詩集

この訳詩は秀逸です。
高適の五言絶句であるのには間違いないのですが、井伏鱒二はこの訳によって高適の手からこの詩を奪い取って完全に自分の詩としまいました。

なにせ4句の結句は「阿佐ヶ谷あたりで大ザケ呑んだ」です。まさに超訳です。

今回の特集は、もち米料理特集「もち米変化」とシェフの知恵は「雪下麦出 糯(もち)米編」です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹