「慈華」
田村亮介
家庭の火力でもパラパラに。失敗せずにプロの味!
口伝
チャーシューチャーハン
チャーハンは皆さまパラパラにしたいというご要望が多いのですが、パラパラにならない理由には、ご飯は柔らかすぎたり炒めるのにに時間がかかりすぎますと、パラパラになりにくくなります。
今回は、ご家庭でも簡単にチャーハンをパラパラに作れる方法をご紹介します。
具材の下処理
「人参」は細かく5mm角の大きさに切ります。
「チャーシュー」は1cm角に切りますが、「チャーシュー」がなければハムや牛・豚のひき肉を炒めたものでも結構で、旨味のあるものを入れるとチャーハンが引き立ちます。
「長ネギ」をみじん切りにしますが、縦の繊維に沿って切り目を入れてから、それに対して直角に包丁を入れれば簡単にできます。
「レタス」はフレッシュ感を出したいので、他の具材よりも少し大きめの細切りにします。
材料は、なるべく細かく同じ大きさに切りますと、火の通りが早く全体のバランスも取れます。
具材を混ぜる
フライパンに入れる前に材料を全て入れて合わせます。
まず「卵」を入れてしっかりと混ぜます。
そこに温かい「ご飯」を入れてよくかき混ぜて〝卵かけご飯〟のような状態にします。
これで米粒の周りに卵が絡みついてコーティングされ、周りの卵が加熱されることによって粘着質からゆで卵のような状態になりパラパランのチャーハンとなるのです。
あとは炒める時間の問題で、お米はでんぷん質ですので加熱をしてどんどん炒めますとお餅をイメージしていただくとわかるように、粘着性が出てきて粘りが強くなり、やはりチャーハンはパラパラになりません。
手早く仕上げることがコツとなりますので、材料を全てボウルに入れてしまいます。
ボウルの「卵かけご飯」に先ほど切った「人参」「チャーシュー」「長ネギ」を入れ混ぜます。
「人参」は細かく知っていますので生で構いません。
ボウルには「塩」「醤油」「オイスターソース」「胡椒」の調味料も全て入れて混ぜ合わせ、そこに「油」も入れてしまいます。
炒める
通常チャーハンは素早く炒めることが必要ですが、「具材」を全て混ぜてボウルに入れていますので、ゆっくり炒めることができます。
温めたフライパンにボウルの「具材」に入れますが、すでに「具材」に油を混ぜていますので、テフロン加工のフライパンでしたら油をひかなくて結構です。
「具材」をお好み焼きのように平らに広げて中火で炒めます。
これで下の面の「ご飯と卵」を焼きます。
香ばしく焼き目がついたところで裏返すのですが、一度皿や蓋に乗せて、それを裏返して再度フライパンに戻します。
反対の面から香ばしい香りがしてきましたら、ここで初めて崩して強火で中の「卵」の焼けていない部分に火を通します。
全体的にパラパラになったところで、最後に「レタス」を加えフレッシュ感を残すよう軽く火を通せば出来上がりです。
パラパラの〈チャーシューチャーハン〉の完成です。
材料〈1人前〉
材料 |
チャーシュー 30g/長ねぎ 15g/にんじん 15g/レタス 少々/ご飯 200g/卵 1個 |
調味料 |
塩 小さじ1/3/醤油 小さじ1/オイスターソース 小さじ1/油 大さじ2/こしょう 少々 |
作り方
① にんじんを5mmのさいの目切り、チャーシューは1cmのさいの目切り、長ねぎはみじん切り、レタスは大きめの細切りにする。
② 大きめのボウルに卵を溶く。
③ ②に温かいご飯を入れよくかき混ぜる。その中ににんじん、チャーシュー、長ねぎを入れよく混ぜる。塩、醤油、オイスターソース、コショウを入れてよく混ぜる。最後に油を入れて混ぜる。
④ テフロン加工のフライパンに3を全て入れ平らにならし、中火で片面が色づき香りが出るまで焼き、その後反対に返し更に焼く。
⑤ 裏面も焦げ目がついたら、強火にし、全体をほぐしながら炒めていく。
⑥ パラパラになったらレタスを加えレタスに軽く火が通ったら完成。
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