ナムル5種をご飯にのせてピビムパプに。
口伝
ナムル5種
ナムルを使って「ピビムパプ」を作ります。
よく焼肉屋さんのメニューに〝ビビンバ〟と書いてありますが、これはひどい発音で、正しくは〝ピビム=混ぜる・パプ=ご飯〟で「ピビムパプ」です。
5種類のナムルのレシピをご紹介しましたので、彩りはこの5種で十分なんですが、韓国では家庭で「ピビンパプ」を作るときは、「そぼろ」をのせたり「焼肉」をのせたり、「干し鱈を割いて和えたもの」をのせたりする人もいて盛り付けは様々です。
家庭や人によって好みのものをピビン(混ぜて)して食べます。
ピビムパプを作る
「ナムル」などの具をたくさん盛りますので、「ご飯」は少なめにします。
丼に「ご飯」を盛り、真ん中に箸などで穴を開けて、「ごま油」を垂らします。
そうしますとこの「ごま油」が下から全体に行き渡って、いろいろな具を混ぜ合わせるときに混ぜやすくなります。
ご飯の上に「もやし」「ほうれん草」「にんじん」「ぜんまい」「大根」のナムルをたっぷりと盛り付けます。
さらに「そぼろ」と「炒り卵」をのせます。
「卵」は、生卵や目玉焼きをのせたりもします。
「ピビムパプ」は全州(チョンジュ/百済の時代からある歴史ある街)が発祥の地と言われていて「全州ピビムパプ」が有名ですが、全州ではナムルのほかに〝なつめ〟や〝くるみ〟また〝どんぐり〟や〝そば〟のでんぷん質を煮固めた〝ムッ〟と呼ばれるものものを切って入れたりします。
また、秋には〝栗〟や〝銀杏〟が入っていたりして、いろいろと季節の組み合わせができます。
盛り付けが終わりましたら「ピビムパプ」の出来上がりですが、召し上がるときは必ず「ごま油」と「コチュジャン/唐辛子味噌」を添えてください。
韓国では、混ぜやすいように「コチュジャン」に「ごま油」や「醤油」、「おろしニンニク」などを加えて、ゆるめの「ピビムパプ用コチュジャン」を作る家庭もあります。
5種類のナムルをのせた〈ピビムパプ〉完成です。
材料〈作りやすい分量〉
材料 |
温かいごはん 適量/好みのナムル数種類(ナムル5種から) 各適量/ごま油・コチュジャン 好みで適量 |
〈牛そぼろ〉 |
牛ひき肉 100g |
〈炒り卵〉 |
卵 2個/砂糖 大さじ1/塩 ひとつまみ/サラダ油 適量 |
※ナムル5種の作り方はこちらをご覧ください。
作り方
① 牛そぼろを作る。フライパンにひき肉を入れ(A)をよく混ぜた後、火にかけ、ひき肉に火が通って汁気がなくなるまで煮からめる。
② いり卵を作る。ボウルに卵を入れ、砂糖、塩を加えて溶き混ぜる。フライパンにサラダ油をしき、卵液を注ぎ、そぼろ状になるまでほぐしながら炒める。
③ 丼にごはんを少なめに盛り、真ん中をくぼませ、そこにごま油をたらす。好みのナムル、①、②を彩りよくのせる。
※いただく際は、好みでごま油、コチュジャンを加え、右手にスプーン(スッカラッ)を持ち、ごはんのかたまりがなくなるまで右手だけでよく混ぜる。韓国では左手を使うのは無作法とされている。
料理塾
〈ピビムパプ〉の作り方は、13:00から始まります。