霜降_令和3年10月23日から11月6日まで
栗御飯
霜降—朝夕が冷え霜が降る頃という時候ですが、この時期に実際に霜が降るのは山の中です。
遠く山に降る霜を想い、来たる冬の足音を感じながら秋を味わう_日本古来の楽しみ方です。
この時期には〝十三夜〟もありますが、今年は10月18日と霜降の前となりました。
〝十五夜〟の満月を愛でるのとは違い、〝十三夜〟は少し欠けた月を眺めます。
完成されたものだけではなく、不完全なものも慈しむというのは日本独特のものでしょう。
「十三夜に曇りなし」と言われますが、今年も見事にくっきり夜空は晴れ、月は美しい姿を現しました。
〝十三夜〟にはこの時期に収穫される穀物から〝豆名月〟〝栗名月〟という異名もあります。
今年はこの日に栗ご飯をいただきました。
旧暦の10月10日(令和三年は11月14日)は〝十日夜/とおかんや〟ですが、こちらは月に関係なく収穫を祝う年中行事です。
特集は秋の夜長にいただくフレンチのホクホクの肉の煮込みです。
今回の特集は、フランス料理特集の「肉を煮込む」とシェフの知恵は髙橋雄二郎シェフの「乳酸発酵について」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹