啓蟄_令和7年3月5日から令和7年3月19日まで
豊葦原の瑞穂の国
啓蟄の頃、川や湖や池の水が温(ぬく)みはじめ、川辺では葦が芽を出します。
この葦の芽を「あしかび」や「葦の角」と呼びます。
「あしかび」の「かび」とは植物全般の芽を呼びますので、まさにそのままの意です。
「葦の角」は、水辺から尖った芽の先を突き出している様が〝角(つの)〟のように見えることから、呼ばれるようになりました。
葦は神代の時代からその成長力が神格化され、古代の人は「あしかび」が水辺に芽吹くその成長力こそが万物の根源であると考えました。
そのため日本を「豊葦原瑞穂国/とよあしはらのみずほのくに」とも呼びました。
一方、西洋ではパスカルが『パンセ』に「人間は考える葦である」_人間というものは水辺の葦のように弱々しい存在であるが、考えるという力によって強くしなやかにもなる。と、葦を擬人化するように、人間に近しい植物として記しています。
今回の特集は、フランス料理特集「フレンチのパン粉使い」とシェフの知恵は「桃始笑 バナナ編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

