小満_令和3年5月21日から6月4日まで
五月晴れ
小満—いのちが満ち満ちて、草木国土が輝く時候です。
もともと梅雨は〝五月雨(さみだれ)〟と呼ばれていました。
旧暦の五月は新暦の六月にあたり、五月が梅雨の時期であったためです。
元来、この降り続く五月雨の合間を縫って晴れる日のことを〝五月晴れ〟と呼びました。
しかし現在では、五月の清々しく晴れ渡る日のことを〝五月晴れ〟と呼ぶようになりました。
暦の変化によって言葉の意味も変わりました。
伝統とは、頑なに変わることなく伝わったものよりも、その時々に柔軟な発想で時代に適合させ変化してきたものが長く伝わっているように思われます。
料理も同じでしょう。
流通の発達によって、食材の鮮度も上がりました。
肉や魚をよく焼きよく煮るよりも、いかに新鮮にジューシーに頂くかに変化しています。
家庭の台所でも、プロの調理場でも変化を取り入れながら料理を楽しみたいものです。
今回の特集は、韓国料理特集ジョン・キョンファ先生の「韓国の食卓」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹