立夏_令和6年5月5日から令和6年5月19日まで
鵜飼い開き
毎年五月十一日は「長良川の鵜飼い開きの日」です。
鵜飼いは、一日ある鵜飼い休みと、川の増水で漁ができない時以外は、十月十五日までの六カ月間毎夜行なわれます。
鵜飼の歴史は古く、約千三百年前から行なわれていて、織田信長や徳川家康などの時代時代の権力者に保護されてきました。
現代まで古典漁法・鵜飼の技を代々受け継いだきた六名の「鵜匠」の正式職名は「宮内庁式部職鵜匠」です。そのため年二回皇室に鮎を献上する御用鵜飼いを行ないます。
「岐阜市観光ナビ」
鵜飼は多くの文化人にも愛されましたが、鵜飼を見物した松尾芭蕉は「おもうしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残しました。
これは能の『鵜飼※』の舞台を背景に詠われたもので、鵜飼の技の見事さと、鵜飼いという演目が終わってしまった侘しさをも表しているようです。
※高僧の一行が長良川に至った時、鵜飼の老人が現われ、その昔、僧を供した鵜飼いが密猟を犯し死罪になったと咄し、実は私がその鵜飼の亡霊であると告げる。老鵜飼の亡霊は僧たちに鵜飼の技を披露して消える。高僧たちは鵜飼の霊が成仏できるように供養する。
今回の特集は、韓国料理特集「ジョン・キョンファ 人参を使って」とシェフの知恵は「蚯蚓出 切り干し大根編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹