1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

立夏

立夏_令和2年5月5日から5月19日まで

立夏_この日から立秋の前日までが暦の上では「夏」となります。

また端午の節句でもあります_この日には鯉のぼりをあげ、柏餅や粽を食べて、菖蒲湯に浸かります。

鯉は滝を登りやがて龍となって空を駆け巡ると伝えられ、菖蒲は尚武(武が尚る)、勝負の音と重なるため縁起が良いと、端午の節句は江戸時代から男の子の節句とされました。
しかし、本来旧暦では田植えの時期にあたり、地域で選ばれたその年の田植え女〝早乙女〟が、田植えの前日に菖蒲の葉を葺いた小屋に籠って禊(みそぎ)をしてから田植えに臨んで、田の神に豊作を祈るという農耕儀式でした。

よく「江戸っ子は皐月の鯉の吹き流し、口先ばかりで腑(はらわた)は無し」と云われますが、威勢の良い江戸っ子の罪のない啖呵はよろしいですが、最近日本国の偉い方に腑がないのには困りものです。

「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」と詠ったのは山口素堂ですが、
江戸っ子の会話に「えっ、もう聴いた。おらあ、もう喰ったぜ」というのがあります。
ツレが〝おらあ、もうホトトギスの鳴いたのを聴いたぜ〟と自慢したのに〝なに云ってやがる、おらあもう初鰹を喰ったぜ〟と返したという会話です。

江戸時代、初鰹は鎌倉の方から運ばれて大変高価だったようです。
「初鰹は女房を〝質〟に入れても喰え」なんていう、なんとも乱暴な言葉がありますが、それだけ江戸っ子は旬の食べ物に敏感だったということでしょう。
(女性の皆さん赦して_)

八十八夜も過ぎました。
早ければ来月にも新茶が出回ります。

今回の特集は、鈴木珠美シェフ「暦は夏、ベトナム料理特集」、山下敦司シェフの「素材の目利き特集」「生クリームについて/シェフの知恵」の3本です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹