小雪_令和2年11月22日から12月6日まで
小雪_寒さが進み北海道や東北地方では雪がちらつき始める頃です。
立冬の初侯11月15日は「七五三」でした。現在は15日の当日に限らず、近い週末や祝日に神社にお参りに行かれる方が多くなりました。
〝三歳は男女、五歳は男の子、七歳は女の子〟を祝いますが、昔は男女の区別なく祝っていたようです。
元々は正月の吉日や誕生日に行なっていたものが、江戸時代に将軍徳川綱吉の子である徳松の七五三を11月15日に行なったことから、この日が「七五三」の日となりました。
三歳で髪型をおかっぱから結髪にする「髪置き」、五歳で男の子に初めて袴を着せる「袴着」、七歳の女の子に初めて帯を着せる「帯解き」を行なう公家や武家社会の通過儀礼でしたが、やがて庶民にも広まったものです。
農村の子どもは五歳になると子供の自治組織「子供組」に入りましたが、その加入式が氏神で行なわれていたため、この行事の意味合いもあったと考えられています。
千歳飴
七五三に欠かせないのが「千歳飴」ですが、本来は〝長寿の祝い菓子〟で、江戸時代までは〝還暦〟や〝古希〟の祝いの際に使われてきました。
それ以前からあった「翁飴」という菱形で白い色で甘味も淡白な飴を、切らずに細長く伸ばしたものが「千歳飴」です。
これを明治になり浅草の飴屋が、これをどこを切っても金太郎の細長い金太郎飴として売り出したところ評判となり、「金太郎」ならば年寄りの〝長寿〟よりも子どもの祝事にふさわしいと〝七五三〟を祝う菓子となったということです。
これが浅草浅草寺から全国に広がって今日に至るようです。
飴が絡まって何かと困る年寄りの歯よりも、元気な子どもの歯でガリガリと食べのがふさわしかったものなのでしょう。
今回の特集は、フランス料理特集「フレンチの卵料理」、日本料理特集「和食の定番卵焼き」、シェフの知恵が「百合根/ゆりね」「マッシュルーム」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹