立冬_令和2年11月7日から11月21日まで
立冬_本日から冬至を経て立春の前の日までが暦の上では冬となります。
これから山は木々の赤や黄で粧われますが、落葉広葉樹の種類の多い日本では、本当に沢山の種類の赤や黄で山が彩られます。
葉は色付くだけではなく、土の上に落葉して積もり腐葉土となって大地を肥沃にします。
冬は進み、やがて山は眠ります。
この四季の移ろいによる自然の循環の中で日本人は生かされてきました。
そしてこの中で育まれてきた感性を大事にしてきました。
日本だけではなく、どの国の文学・絵画・舞台・映画・音楽_等々の文化・芸術は、その国の自然と無関係では成り立ちません。
その文化活動・芸術活動が損なわれているのが現在の状況です。
人間が文化を文化として成立させることができなければ、人間であることを否定しているようなものです。
文化・芸術という生命維持には全く必要のない無駄で素敵なことをするのが、動物と人間の大きな違いでしょう。
人間が疫病を避け、ただただ健康に長生きすることを選んだら、普通の動物になってしまいます。
学校給食
いま小中高の学校の給食時間では、皆が前を向いて級友と話をせずに黙って食べるのが決まりとなっているようですが、そのため生徒の食欲が落ちて給食の残飯が増えているそうです。
それはそうでしょう_皆で顔を突き合わせながら会話を楽しむのが人間の「食事の時間」であり、ただ黙々と前を向いて食べるのは「餌の時間」に他なりません。
こんな時期こそ、じっくり時間をかけて美味しい食事を作り、楽しい会話をしながら食べることが一番の教育だと考えます。
シェフパートナーズの料理塾が大いに活用されることを願います。
今回の特集は、フランス料理特集「秋元さくらの魚料理」、日本料理特集「髙橋有希の野菜彩彩」、シェフの知恵が「蓬/よもぎ」「春菊」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹