寒露_令和2年10月8日から10月22日まで
寒露_草木に冷たい露が降りる候。菊の花開くこの時候の気持ちの良い青空を「菊晴れ」と呼ぶそうです_マスクを外してまずは深呼吸。
旧暦の九月九日に当たるこの時期には、380年の歴史を持つ「長崎くんち」が行われます。
この祭りは長崎の氏神様である鎮西大社諏訪神社の祭礼行事ですが、寛永11年(1634年)、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが始まりとされ、今に伝わる奉納踊は国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
本年も10月7日から9日まで開催される予定でしたが、敢なく中止となりました。
今年は、いつもあるべきものがない分、そのありがたみと本来の意味を噛みしめる良い機会ではないでしょうか、お楽しみは来年必ずやってきます。
七竈/ななかまど
「七竈/ななかまど」は、季節を通して私たちを楽しませてくれます。
初夏には枝の元に可憐で小さな白い花を咲かせ、秋のこの時候には葉が真っ赤に紅葉し、秋を鮮やかに彩ります。
そして、冬には赤い丸い実をつけ、その丸い赤は白い雪とのコントラストを描き冬の景色に情緒を与えます。
この通年変化する姿から北国の街路樹として親しまれています。
「七竈」の名前の由来は、七度窯で焼いても炭になりにくいいためと言われますが、実際はそうでもなく由来は他にあるのではないかとも言われています。
赤い丸い実を鳥が啄んでいるのをよく見かけますが、実にはシアン系の毒素があるので人間には不向きのようです。
今回の特集は、フランス料理特集「髙橋雄二郎/革新のフレンチ魚編」、イタリア料理特集「濱崎泰輔/南イタリア・マンマの魚料理」、シェフの知恵が「セロリ」「茄子」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹