立冬_令和4年11月7日から令和4年11月21日まで
初時雨
立冬_冬に入ったと言えども、日差しの暖かい小春日和の過ごしやすい一日もあります。これから冬紅葉が赤く山を染め始める地方もあります。
晩秋を告げるのが〝初雁〟であったように、初冬の訪れを知らせる〝時雨〟ですが、その年に初めて降るのが〝初時雨〟です。
時雨は、パラパラと降りながら通り過ぎて行く雨です。
芭蕉に「旅人と我(わが)名よばれん初しぐれ」がありますが、
初時雨のように、いつの間にか通り過ぎてゆく〝旅人〟と呼ばれたいものだ、といった意味でしょうか。
『奥の細道』に旅立つ2年前の1687年に詠まれたものです。
冬紅葉もうかうかしていると、いつの間にか通り過ぎて終わってしまいます。
今回の特集は、フランス料理特集「山下敦司 初冬の一皿」とシェフの知恵は「山茶始開 鬱金/ターメリック編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹