冬至_令和6年12月21日から令和7年1月4日まで
冬のソウルフード〝おでん〟
この時期、人が集った時にもってこいの鍋物として〝おでん〟があります。
元々は〝味噌田楽〟がルーツと言われていて、豆腐やコンニャクに味噌を塗ったものでしたが、やがて、いろいろな具材を出汁で煮たものとなりました。
昔は材料の保存技術が今ほど発達していませんでしたので、鮮度の悪い素材をグツグツ煮て醤油の濃い色をしていました。
結果、どの具材も出汁の味になってしまっていました。
現代は、食材の鮮度が良いので汁は薄味で素材の旨味を引き出すようにあっさり煮ます。
私たちが子供の頃は、居酒屋だけではなく「子供相手のおでん屋台」が毎日来ていました。
太めの竹串に「コンニャク・ガンモ・ナルト」などが刺されたものが売られていました。
これに玉子とジャガイモだかが追加されて刺された〝豪華版〟もありました。
まさに赤塚不二夫の漫画『おそ松くん』で走り回るチビ太が手に持つ「串に刺さった三角・丸・長方形(円筒)のおでん」がそれです。
『おそ松くん』のチビ太は戦災孤児で、近くの空き地に住み逞しく生きる浮浪少年という設定でした。
あのチビ太は、どんな大人に成長したのでしょうか?
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹