立冬_令和6年11月7日から令和6年11月21日まで
末枯れ
立冬の本日11月7日から立春の前日までが暦の上では冬です。
何度かこのコラムで記していますが、日本の暦は季節の走り(先取り)です。
実際には晩秋の「行く秋」から「秋の暮れ」のち「冬隣」という風情から「冷(すさ)まじ」となり、「末枯(うらが)れ」へと移行する最中です。
冬を間近に感じる「冬隣」から、空気が甚だしく冷える「冷まじ」へ、やがて草木の葉の先が枯れる頃「末枯れ」の季節になります。
末枯れも 一番はやき 庵哉
と詠んだ一茶、簡素な作りなのであろう庵の寒さが、こちらの身にも滲みてきます。
庵の前の木の枝にぶら下がる蓑虫の姿が見えるようです。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹