寒露_令和7年10月8日から令和7年10月22日まで
キンモクセイ
九月下旬から十月上旬にかけて芳香を漂わせるのが金木犀(きんもくせい)です。
小さく可憐な花ですので、あまり目立ちはしませんが、その香りで存在感を与えます。
日本に渡来した歴史は比較的新しく、江戸時代に中国から伝わったとされています。中国では「桂」が金木犀のことで、漓江くだりの景勝地・桂林では街路樹すべてが金木犀で九月下旬には街全体が芳香に包まれるそうです。
金木犀の香りは、〝心の奥にそっと灯をともす香り〟とも評され、アロマの効能として心をやわらかく包み込むような穏やかな鎮静作用がある香りとされています。
何かとストレスの多い日々の中、どこからともなく漂ってくる金木犀の秋の香りに、立ち止まってみるのも良いかもしれません。
今回の特集は、フランス料理特集「ワインビネガー 古賀純二」とシェフの知恵は「水始涸 ワインビネガー編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

