1. フレンチで春野菜

  2. 春中華

  3. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  4. 白菜使い

  5. 古賀純二のソース

  6. 基本の出汁野﨑洋光

  7. 雑煮 三題

  8. 江戸のおせち壱山﨑美香

  9. 江戸のおせち弐山﨑美香

  10. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  11. 髙橋雄二郎のソース

  12. 音羽創のソース

  1. 雀始巣 浅葱編

  2. 桃始笑 独活編

  3. 土脈潤起 鱵編

  4. 東風凍解 小松菜編

  5. 款冬華 カリフラワー編

  6. 芹乃栄 白子編

  7. 鱖魚群 青梗菜編

  8. 閉塞冬成 ローズマリー編

  9. 金盞香 水菜編

  10. 楓蔦黄 キャベツ編

  11. 水始涸 舞茸編

  12. 霜始降 木耳編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

雨水

雨水_令和2年2月19日から3月4日まで

雨水_梅祭り

雨水は、山の雪が溶けて川に流れ出すころです。
この時候は農耕の準備を始める時期とされていました。
この田畑に潤いを与える雪解け水を〈雪汁/ゆきじる〉と呼ぶそうです。

そして、そろそろ梅が見頃を迎えます。
東京湯島の湯島天神では2月8日から3月8日まで〈梅祭り〉が催されています。
天神さまは〈菅原道真/すがわらのみちざね〉をお祭りしていますが、道真公が京を追われ太宰府に赴く際に庭の梅に詠んだ「東風ふかば においおこそせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」は、梅の花を見ると思い起こされる歌です。

道真以前に太宰府の長であった〈大伴旅人/おおとものたびと〉が、この時候に新年の宴を開き、その際趣向で詠んだ歌が「我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも」で、また客であった〈山上憶良/やまのうえのおくら〉の歌「春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとりみつつや 春日暮らさむ」など、この宴の際の三十余首が『万葉集』に遺っています。
そして、この大伴旅人の宴に関して万葉集に記されている序文が新元号〈令和〉の出典となっています。
ですから〈令和〉と梅の花は切っても切れない間柄となります。
菅原道真公の怨念まで関わらなければ良いのですが_

雨水の特集は、暖冬とはいえ、まだ寒き時候を乗り切るためのフレンチあったかレシピ「炊飯器を使った火入れ」「あったかフレンチ」「肉をローストする」の三本立です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹