春分_令和3年3月20日から4月3日まで
あちらとこちらの彼岸
春分の日は、秋分の日同様に「彼岸の中日」となります。
中日の三日前が「彼岸の入り」で、三日後が「彼岸の明け」です。
そもそも「彼岸」とは仏の境地に達した悟りの世界「彼方側/あちらがわ」であり、これに対し我々の棲む迷い多き世界は「此岸/しがん」は「此方側/こちらがわ」とされます。
日本の寺院では彼岸の期間「彼岸会」が行われますが、本来仏教にはこの行事はもともと無く日本独特のもので、冬と春、夏と秋の季節の節目に日本人が行ってきた先祖供養と仏教が結びついたものらしいそうです。
このように「彼岸」とは「あちら」であり、「此岸」は「こちら」という意味ですが、「彼岸」という言葉は、しばしば広義に「あちらとこちら」の境界線/境界域という意味で使われることがあります。
まさに去年は世界がコロナ側に来てしまった彼岸となりました。
今回の特集は、フランス料理特集「フレンチ王道の肉料理」と中華料理特集/飯田徹也シェフ「肉の中華」の2本立と、シェフの知恵「 菜虫蝶化 レタス編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹