春分_令和4年3月21日から令和4年4月4日まで
お水取り
春分_お日様が真東から昇り、真西に沈む時候。
例年通り三月十四日に〝東大寺のお水取り〟が無事執り行われ、奈良に日本に春が訪れました。
ご存知のように、〝お水取り〟は、遡ること天平勝宝四(752)年、奈良の大仏・盧舎那仏の開眼供養の年から1270年間途切れることなく連綿と続いてきた仏教行事です。
752年と言えば、吉備真備(きびの まきび)が遣唐使として中国に渡った年であり、翌753年には鑑真和上が辛苦の旅路の末に日本に到達して、その翌年の春に東大寺に入られました。
今や日本食に欠かせない味噌や豆腐、納豆は鑑真和上によって伝えられたと言われています。
いにしえより欠くことなく続きて春を告げてきた行事と、異国から伝えられて今日まで育まれてきた食材で〝季節と旬〟を感じることの有り難さに感謝です。
今回の特集は、桜海老の料理特集「桜海老を食す」とシェフの知恵は「雀始巣/桜海老編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹