大暑_令和3年8月7日から8月22日まで
秋隣
立秋—立秋の日の朝のことを〝今朝の秋〟といいます。
古より日本人は、暑い季節を夏、寒い季節を冬と身も蓋もない表現をしません。
立春・立夏・立秋・立冬の四立を定め、次の季節を探るように、少し早めに暦の上を次なる季節に書き換えて〝季節の走り〟を味わいながら、季節の至りと分け目を迎えます。
この季節感は〝秋隣〟という言葉にも表れています。
当然季節感には、旬の食材というものが関わって、食卓を彩ることになります。
その時期にしか食べることのできない週の食材というものは、まだまだ存在しますが、技術の進歩で食材の旬がなくなり、一年中食べることのできる食材が多くなりました。
嬉しいやら、悲しいやら。
今回の特集は、フランス料理特集「野菜が主役」とシェフの知恵「人参 」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹