小雪_令和4年11月22日から令和4年12月6日まで
収穫を感謝する
明日11月23日の「勤労感謝の日」は、もともと秋の収穫を神に感謝する新嘗祭(にいなめさい)の日でした。
現在でも宮中や伊勢神宮などの神社では、新嘗祭が行なわれます。
アメリカのサンクスギビングデー/感謝際も、同じように収穫を神に感謝する日で、キリスト教徒だけでなく先住のネイティブアメリカン(インディアン)にも同じように収穫を祝う日があるそうです。
人種、民族にかかわらず自然に左右されることの多い穀物の収穫を神に感謝することは、人として自然な行ないであるでしょう。
どの国や民族にも収穫祭・感謝祭があるであろうことは、想像に難くありません。
神去来_十六団子の日
田の神に収穫を祈り・感謝するものとして、東北地方や北陸地方を中心に「十六団子の日」というものがあります。
田の神様は春おいでになり、収穫が終わる秋には山へ戻られます。
田の神様の去来は、春は3月16日に、秋は11月16日とされていて、ともに16個の団子を供えてお迎えとお見送りをします。
この16日、16個というのは、「嘉祥の日」にちなみます。
嘉祥の日は、平安時代の嘉祥のころ京には疫病がはびこっていて、仁明天皇が6月16日に「16」にちなんだ菓子を供えるようにとお告げを聞き、そのとおり16個の菓子を神前に供えると疫病が収まったことから始まります。
これがのちに「嘉祥菓子」の習慣になりました。
「十六団子の日」は、この「嘉祥の日」の16日・16個という数にあやかって定まりました。
祭りという大げさな行事ではなく。団子を供えて祈り・感謝し、お下がりをいただくというのも、生活に寄り添った習慣として良いものです。
今回の特集は、イタリア料理特集「山本誠 冬の一皿」とシェフの知恵は「金盞香 ルッコラ編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹