1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 閉塞冬成 ローズマリー編

  10. 鱖魚群 青梗菜編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

雨水

雨水_令和4年2月19日から令和4年3月5日まで

梅切らぬ馬鹿

雨水_雪が溶けて流れ、山の樹木に滋養を与える頃です。
雪に包まれることによって、寒さから守られてきた〈蕗の薹〉が出始めるのもこの頃です。

この時候の花に梅があります。
梅はもともと日本に自生していたものではなく、中国から渡ってきた樹木で、「うめ」というよみも〝訓読み〟ではなく「バイ」と同じく中国読みの音「メイ」が「うめ」と変化したものです。

梅については、幼い頃に祖父から聞かされた
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿、柿折らぬ馬鹿」
という言葉が頭にずっと残っています。

まあ、子供心に〈馬鹿〉の三連発が面白く意味も分からず覚えていたのですが、

「桜の木は弱く、むやみに切ったり折ったりすると、そこから傷んで枯れることがある。梅の木は、成長が早いため剪定をして間引いたほうが良い。柿の木は、一度実を付けた枝はもう実を付けないので、実を取るときに折って、他の枝に養分がいくようにする」

という本来の意味を知ったのは、ずっと後の大人になってからでした。

今回の特集は、日本料理特集「野﨑洋光 一汁三菜の参」とシェフの知恵は「鶏始乳/蒟蒻(こんにゃく)」です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹