穀雨_令和5年4月20日から令和5年5月5日まで
穀雨花
穀雨_大地を潤す雨の降る頃。特に作物にとっては恵みの雨です。
穀雨の末候が「牡丹華/ぼたんはなさく」とあるように、牡丹の別名を「穀雨花」といいます。
牡丹は、唐代以降の中国や平安期以降日本で「百花の王」として称えられ、特に中国では富貴の象徴でした。
また、画題として牡丹と猫や蝶との取り合わせが好まれ、「猫と牡丹」は〈富貴長寿〉を象徴し、「蝶と牡丹は」荘子の〈胡蝶の夢〉を想起させるようです。
まさにこれらが描かれた絵を前にしたのでしょう、蕪村に「ぼうたんやしろがねの猫こがねの蝶」という句があります。
身近なところでは〈花札〉にも「牡丹に蝶」の絵柄の札がありますね_そういえば随分やっていません。
今回の特集は中国料理特集「中華の山椒」とシェフの知恵は「虹始見 山葵編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹