立秋_令和5年8月8日から令和5年8月22日まで
今朝の秋
立秋_暦は少し早めに次の季節へ、日本独特の季節の気配の先取りです。
真夏に秋の気配を探して楽しむ日々の始まりが〈立秋〉です。
—秋来ぬと 目にはさやかに 見えねとも 風の音にぞ おどろかれぬる 藤原敏行
と、『古今和歌集』の秋の部巻頭あるように、いにしえより立秋には、夏の中にも秋の気配を探したようです。
立秋の朝のことを〈今朝の秋〉というそうで、こちらは夏の季語ともなっています。
高浜虚子に—土近く朝顔咲くや今朝の秋、という句があります。
また立秋の別名〈秋に入る〉というのも同様に夏の季語で、
正岡子規に—草花を画く日課や秋に入る、があります。
どちらの句も、子規や虚子が秋の気配を庭のあちこちに探っている姿が浮かぶようです。
今回の特集はイタリア料理特集「夏こそ肉 イタリアン」とシェフの知恵は「大雨時行 白瓜編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹