立秋_令和2年8月7日から8月22日まで
立秋_秋が立ち、暦は秋になりました。夏の盛り頂点は秋の序章の始まりです。
本来の予定では本日8月7日まで「青森ねぷた祭」が開催されるはずでしたが、やはり中止となってしまいました。
令和二年の夏は『盂蘭盆/うらぼんえ』で心静かに先祖を想うほかなさそうです。
もともとの意味はとても怖い、盂蘭盆
「盂蘭盆」は、サンスクリット語〈ウランバナ〉の音訳で、その意味は「逆さに吊り下げられるような非常な苦しみ」だそうです。
なぜこのとても苦しそうな言葉が、先祖の御霊を供養する行事の名称になったのかと云いますと、それは仏教の偽経(中国で作られた経典)『盂蘭盆経』にあります。
このお経には、釈迦の弟子・目連尊者の母親が餓鬼道に落ちて、まさに〈ウランバナ〉のような獄苦にあっていて、母を救いたい目蓮尊者は、釈迦の教えに従い、七月十五日に多くの高僧に供養したところ、その結果として、地獄から母親は救われたということが説かれています。
このことから、七月十五日に、仏や先祖に感謝し、敬い、供養する仏教行事となりました。
この「盂蘭盆」という名称が略されて「(お)盆」という通称で、日本の家庭の大事な年中行事のひとつとなり、今に残っています。
数々の震災や疫病などの苦難に耐えてきた先祖のおかげで、我々は現在に生を受けています。
こんな時こそ手料理を先祖の御霊に供養したいものです。
今回の特集は、秋元さくらシェフのフランス料理特集「夏に食べたいフランス料理」、髙橋有希料理長の日本料理特集「夏に食べたい日本料理」
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹